「アオとハル」のネタバレと感想です。
ちょっと捻くれた青春モノかと思った私がバカでした。
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「アオとハル」のネタバレ
物語の開始は、ハルオ(通称:ハル)という主人公の男の子が高校3年生になり、仲の良かった友達と別々のクラスになってしまうところからスタート。
以降、何かと捻くれたハルは図書館へ引きこもります。
ここで、出会ったのが美少女。
名前を何とか聞き出そうとするのですが、この美少女は名前を教えてくれません。
どうにかこうにか聞き出そうとするのですが、手紙で「キモイ」という一言を打ち付けられます。
当たり前ですよね、好きでもない男に言い寄られたくありません。
図書館とはいえ、彼女の行動をくまなく見て、覗いて、付いて・・・とやればキモイと言われるのも当然。
しかし、少女はハルのことをなぜか知っていました。
ハルはなぜ、と思うものの少女の名前であるアオを知って歓喜。
後日、駅でアオを見かけ話しかけようとした時。
もう一人、別の青年がハルを押しのけました。
さらに、この青年はハルの事を覚えていたのです。
アオはハルを逃します。
ハルは、この状況を昔にも感じたことを思い出したのです。
こうしてハルとアオの過去が明かされていきます。
同時に、子供たちではどうにもできない「運命」も回り始めてしまったのでした。
で、これが凄いことになるんですよ。
いやいや、本当に。
極フツーのラブコメと思ったら、痛い目を見ます。
これは、ガチです。
ぜひ、詳しい詳細は貴方自身で読んで確かめてみてください。
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感想について
全部で9話あるんですが、3話から徐々に雰囲気が怪しくなります。
詳しいことは言えませんが、作者の方もツイッターで言っている通り暴力的表現が多数出てきます。
それと共に、倒錯した欲求なども上手く絡ませているんですよね。
あと、子供は何も出来ない。
無力である、ということが書き示されます。
これがまた事実だから、ツライんですよね。
高校生の頃って力があるように見えて、力はありません。
思い出して欲しいのですが、高校生の頃って「今」が良ければ、それで良い。
そのような考え方をどこかで絶対に一度は、考えたことがあると思います。
私も実際に高校生の頃に、今が良ければそれでいい、という考えを持っていました。
それは、恋愛面でも、勉強面でも、私生活でもそうです。
「今」が一瞬でも良ければ・・・という考えが、如何に浅はかで無意味か。
そのことをハルとアオの関係を通して、痛烈に描いてくれています。
また、青年誌らしく高校生の「正直な欲求」もストレートに表現。
いやー、読んで良かった、と思える作品でした。
まとめ
本当に普通のラブコメ、と思ったら大間違いです。
女性向けで連載されてもおかしくないのに、なぜヤングキングアワーズなのか。
そこにビックリです。
また、この話に繋がるのか。
それとも別世界軸なのかは分かりませんが、同一の名前を持つ「ハルオ」が出る作品があります。
作品名は「たまりば」という名前です。
そちらも「アオとハル」が気に入ったら読んでみると良いかもしれません。
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