「トコR55」のネタバレと感想です。
中々に歪んだ人たちが出てきて愉快です。
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目次
「トコR55」のネタバレ
トコちゃんはサックスが大好きです。
しかも、メチャクチャ上手い。
でも・・・もしかしたら、セックスも上手いかもしれない。
それ以上に、トコちゃんの男の趣味は変わっていたのです。
なにせ「おじさん」が大好きなのですから。
普通の女子高生ではあり得ないでしょう。
しかし、実はこの物語の主人公はトコちゃんじゃありません。
「トコR55」の主人公は、トコちゃんをストーキングする男の子。
彼の名前は、マサオミくん。
彼の視点から、物語は進んでいきます。
1話:相手は手のキレイなおじさん
トコちゃんがベンチで座っている横で電話をしているおじさん。
このおじさんこそが、トコちゃんの最初のターゲット。
電話をかぶせ、話をし始めるきっかけを上手く作り出します。
どうもおじさん、何やら仕事で困っている様子。
そこで、トコちゃんが電話を貸してあげるのです。
無事、おじさんの危機が去った時。
トコちゃんは、おじさんの手を褒めだして・・・。
2話:AVを借りる孤独なおじさん
さあ、いつものようにマサオミくんと電話です。
そして、ターゲットを物色するトコちゃん。
今回は、気の弱い独り身のおじさん。
整っていない髪型、今にも取れそうなボタン、剃り残しのヒゲ、コンビニおにぎり。
コンビニ袋のもう片方の手に持つはAVセット。
トコちゃんに近寄られたおじさんは、後ずさりしていまいます。
しかし、トコちゃんは引きません。
一度狙った獲物は絶対に食べてしまうのです。
3話:古書店のバーコード親父
定年をして趣味で営む古書店。
もう60歳をすぎてしまった親父が次なるターゲット。
近くでかつお節がたくさん乗っているたこ焼きを食べるトコちゃん。
掃除中の親父さんの所に飛んでいってしまいました。
親父さんは見事にキャッチして、トコちゃんの元へ。
説教のつもりで手に乗せたかつお節をトコちゃんの前に出すと・・・。
パクっ。
親父さん、これには動揺を隠せません。
書店に戻ったら、トコちゃんもついてきて・・・。
4話:バーのマスター&常連客
今度はなんと、ダブル!
街のカフェで優しい見かけのマスターと、シモネタ大好きな常連客のおじさん。
一体、どっちを選ぶのだろうか。
マサオミくんが監視する中、なんとトコちゃんはダブルを選択。
ホテルキングで3人で楽しんでしまいます。
この感覚、癖になるかも。
マスターは新たな世界に旅立つ・・・かも?
5話:映画にうるさいおじさん
スーツを着て偉そうに映画のうんちくを垂れるおじさん。
実はこのおじさん、有名な脚本家でした。
トコちゃんに色々と語るものの、徐々に本音が漏れ出します。
最近は脚本を書いていない上に、小説を書いてもピンと来ない。
最初の調子がウソのように弱気になっていく脚本家のおじさん。
そんな弱気なおじさんは、仕事に行くということで席を外そうとした時。
「私を・・・ベッドの上でヒーヒー言わせてください・・・」
おじさんがトコちゃんにジョークで言った事を言い返されてしまいました。
その後は・・・マサオミくん、頑張れ。
という展開です。
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6話:公園で出会ったおじさん
ここの主役はマサオミくん。
目の前でずっこけてブリッジするおじさんを助けます。
理由は、後ろからトコちゃんが見ているから。
実際は助けたくないのですが、助けないのも何かイヤ。
心優しいマサオミくんはおじさんを助けて、独白を続けていました。
マサオミくんが去った後、おじさんと接触したトコちゃんは、もちろん・・・。
そして、おじさんを助けたマサオミくんには、なんと神様からの贈り物が!?
7話:ランニングを頑張っていたデブったおじさん
公園で見かけたデブったおじさん。
実は駅伝ですごい選手だったのですが、太ってしまって膝を壊しました。
トコちゃんに対しても、悪態をついていたのですが、トコちゃんのとある動作でイチコロ。
プライドの塊だった男性は、見事トコちゃんの餌食となるのでした。
また、この話ではちょっとだけマサオミくんに癒やしの時が訪れます。
見た時には良かったね、と声を掛けたくなるでしょう。
8話:コンビニ店員のおじさん
トコちゃんはコンビニで新商品のデザートを買おうとしていました。
そこで働いていたおじさんに、どの商品がいいか尋ねます。
おじさんは最初しぶりましたが、観念して詳しく答えてくれました。
実は、おじさん元ケーキ屋さんだったのです。
ケーキ屋を辞めたのはライバルに対抗できなかったから。
その話を聞いたトコちゃんは、おじさんに選択肢を出したのです。
しかも、トコちゃんという極上のスイーツを追加して・・・。
9話:地下アイドルのおっかけ親父
ヲタ芸が得意で地下アイドルを追っかけている親父がターゲット。
資金を全て追っかけに費やすため、朝から何も食べてないのだとか。
そんな親父にトコちゃんは食事をプレゼント。
さらには、親父が持っていた追っかけアイドルのコスプレキットを着て・・・。
「わらわと・・・まぐわいたもれ・・・」
そして、アイドル追っかけ親父は外の非常階段のスペースで果てるのであった。
10話:探偵親父と・・・
今回の話は9話と地続き。
9話の時点でこの探偵親父は、時系列的に登場していました。
この探偵親父、実はトコちゃんとアイドルおっかけ親父の後を付けていたんです。
つまり、非常階段で行っていた秘め事をガッツリ見てしまったんですよね。
探偵親父は階段裏に潜んだものの、降りてきたトコちゃんとバッタリ鉢合わせ。
実は、トコちゃんも追ってきていたことに気付いていました。
トコちゃんは探偵親父に大興奮。
そして・・・。
「見てた人とまたするって・・・どんな感じか調べてほしいな・・・」
探偵親父は職務を全うできず、依頼を破棄せざる得なくなってしまいました。
しかし、親父の顔はスッキリ爽快。
一方、マサオミくんはというと、やっぱりトコちゃんの使い魔みたいな状態。
それでも、幸せだと感じるなら・・・いいのかも?
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「トコR55」の感想について
欲望のままに生きるトコちゃんと、それを見守る後輩のストーカー青年。
しかも、実は青年の視点で描かれるっていうのが面白かったですね。
R55ってなんなのかな、と思っていたのですが、読んでみると納得できます。
読んだ後には、なるほどなーそういう意味合いだったのか、と思えるでしょう。
こういうタイトルの付け方は、センスなども問われるので私は好きですね。
あと、作品の中でトコちゃんの必殺技っぽい感じも面白いですよ。
これをしたら、確実におじさんを落とせる、という感じで。
日常生活で使えるかは微妙ですけれどね!
まとめ
1巻完結型の作品で、頭を空っぽにして読んで楽しめる作品です。
全10話収録なので、1時間程度で読み終る感じですね。
トコちゃんの将来ってどうなるか描いて欲しくなった作品でした。
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同名の時の別作品に関しては、すぐ下のリンク記事で取り扱っています。
⇒「彼女はソレを我慢できない」ネタバレと感想!いいニオイの基準とはへ